2023.01.24
現場から
間竿(けんざお)

輪和建設の森下です。
新築のお家の墨付け、刻みも順調に進んできて、なんとか目処が立ってきました。
さて、墨付けの作業に欠かせないものに、間竿(けんざお)というものがあります。これは簡単に言えば長さを写した定規になります。大体、横物(梁や土台)用の物と高さ(柱や束)用の2本用意します。
これも人によって変わってきますが、横物は大体、910ピッチの印をつけています。そのほかにも火打ちの入る位置だったり、尺墨というのをつけている人もいます。高さは軒高さや、梁せい、今はすることはほとんどありませんが、昔は貫や敷居、鴨居の印もこの間竿に記していたそうです。
この間竿を作る主な目的は間違いをなくすためにあります。毎回毎回、スケールで長さを取っていたら、目盛も多いので間違いの元になります。それを防ぐためにもこの間竿はとても役に立ちます。
昔の人の知恵というのは、とても理にかなっていて、実践的なものが本当に多いと実感しながら、残りわずかのすみつけも頑張っていきたいです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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