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2022.10.28

現場から

板金工事

戌亥です。

 

現在、ならまちで工事をさせていただいています。

先日樋や庇などの板金工事が終わりました。

 

樋は現在では金属に塩ビが被覆されたものが主流になっていますが、古民家などでは銅樋が使われていることが多いです。

金額が高かったり、経年での穴あきなどの問題もあり、使われなくなってきています。

穴あきの問題は古民家ですので、10年や15年というものではなく、40年50年という長い時間をかけてのものなので、銅樋が弱いというわけではないと思います。

 

今回の工事は修景事業といって、古い町並みを保存するために仕様を変えて工事ができないため、銅樋を採用しました。

まだ施工して間もないため、銅のきれいな色味のままですが、雨や日光によりどんどんと落ち着いた色味へと変色していきます。

樋の枡の部分は既製品では施工ができなかっため、板金屋さんが工場で銅板を加工して作ってくれました。

こういった加工ができる板金屋さんも銅板を使用する工事がなくなってきているため、減ってきているそうです。

古民家の工事などを通して、そういった加工技術を覚えて継いでいってくれる職人さんが増えてくれたらと思います。

 

明日から奈良では正倉院展が始まるため、開催期間中は工事を止めて、正倉院展が終わったら引き続き工事をさせていただいきます。

出格子窓など細かな大工工事が残っているのですが、完成が楽しみです。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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