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2021.10.26

古民家ブログ

社長ブログ

リフォームの見学会を終えて…

 

先日、リフォームの完成見学会をさせてもらい

ました。

 

 

こちらは初めて現地調査に伺ったときの写真です。

 

そして完成です。

離れですから、外観は廻りの既存の家に合わせて

古民家らしく仕上げをしています。

 

家の中も大和天井や表しの梁で少し古民家風に

造作させてもらいました。

古材を使った新築の家のようにも見えます。

 

 

リフォームはいろんな施工の仕方があります。

こちらの家は母屋の丸太を表しにしましたが、部屋は

すべて大壁と言って柱を壁の中に隠しています。

古いところが隠れてしまうので新築のようにも見えます。

新しく壁を作るので仕上げは自由です。

クロスを貼ってもいいですし、漆喰などの塗り壁で仕上

げることもできます。

 

一方、古民家の場合は柱や梁が見える真壁という状態

で仕上げる方法もあります。

その時は壁は大壁ではなく真壁になって古い柱や梁が

見えることになります。

壁は漆喰などを塗り替えることになると思います。

和室が多いときはこれがいいと思います。

しかし若干断熱性には劣ります。

今回は施主さんが「寒いのは苦手」ということで室内も

外回りも大壁に変えさせてもらいました。

 

こちらの家は築100年以上経過しているそうです。

築年数だけでは判断できませんが、リフォームするか、

建て替えるか 迷うことはあると思います。

工務店も同じですが、私はできるならばリフォームを

お勧めします。

築100年を超えていても構造がしっかりしていればリフ

ォームに問題ありません。

築30年でも建て替えたほうがいい家もあるかもしれま

せん。

どうしても残したい家もあると思います。

あとは費用対効果です。

木材は状態さえよければ100年、200年位は何でもあり

ません。

雨漏れや湿気による腐朽、蟻害さえなければ問題あり

ません。

 

リフォームは解体しながら新しく造っていくので費用が

掛かります。

また解体してみないとわからないところがある、職人さん

にある程度の技術が必要、といった理由で建て替えを勧め

るところが多いと思います。

といって、どんな家でもリフォームすればいいわけでは

ありません。

少なくとも新築(解体を含む)するよりは少ない予算で

同じくらいの要望を満たせるであろうという見通しが

あってこそのリフォームであるべきです。

 

施主さんにおきましては今回の見学会に大事な家をお貸し

くださってありがとうございました。


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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