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2026.05.17

古民家のこと

現場から

着工します

設計の小林です。

 

先日、五條市でのリフォーム工事が着工しました。

以前に母屋の大規模な古民家改修をお任せいただいたお施主様より、今回は離れの改修もご依頼いただきました。
こうして再びお声掛けいただけることを、本当にありがたく感じています。

 

また、先日の地震の際には「震源地が近く、離れはかなり揺れたが、耐震改修を行った母屋はほとんど揺れを感じなかった」とお話をいただきました。

母屋では、伝統工法に適した「限界耐力計算」を用いた耐震補強を行い、市の補助金制度も活用しながら改修を進めました。
実際にその効果を体感いただけたことに、大変安心しました。

 

限界耐力計算は、地震時に建物がどこまで傾くかを想定し、その許容範囲をもとに耐震性能を検討する方法です。

一般的には1/15程度で設計されることが多いですが、今回の建物では1/30を目標として補強計画を行いました。
(数値が小さいほど、揺れによる傾きが少なく、耐震性が高くなります。)

もともとの構造の組み方や地盤条件にも恵まれていたため、開放的な空間を保ちながら補強提案ができたことも大きかったと思います。

 

弊社では、担当設計者がプランニングから構造計算まで一貫して行っております。

そのため、「耐震のために不自然な位置へ壁を設ける」といったことが少なく、意匠性とのバランスを大切にしながら設計を進めています。

また、解体後には改めて既存構造を確認し、その状態を踏まえて補強内容を調整しています。

耐震補強は、建物の状態や形状、もともとの造り方、ご予算によってできる範囲が大きく変わります。
だからこそ、一棟ごとの状況に合わせて柔軟にご提案することを大切にしています。

 

現在進行中の天理市でのリフォーム工事では、市の耐震補助限度額が前年より大幅に増額されていました。
空き家活用に関する法整備も少しずつ進み、流れも変わってきているように感じます。

 

そして18日からは、奈良市での古民家改修工事も始まります。

今回のお施主様は、ご自身で内装解体を進められていたため気になっていましたが、現場を確認して驚きました。

天井などは非常に丁寧に解体され、梁の埃まで綺麗に落とされており、さらに残す部分を傷つけることなく作業されていました。
その丁寧さに、大変驚かされました。

 

現在、中東情勢の影響による一部資材の納期遅延なども懸念されています。

そのような状況の中でもご理解をいただき、ご契約・着工させていただけることを大変ありがたく思っています。

弊社では、無垢材の使用をはじめ、防水シートなども安価な製品ではなく、品質を重視して選定しています。
そのため、現時点では大きな影響は受けていない印象ですが、影響が想定される資材については、できる限り前倒しで確保・発注を行いながら対応しています。

 

同時期に2件の着工となりましたが、着工を迎えると、毎回気が引き締まります。

これまで図面や打合せ、机上で重ねてきた検討が、実際の建物スケールで形になっていく。
その高揚感と同時に、緊張感も感じます。

現場でしか分からない部分とも丁寧に向き合いながら、引き続き一つ一つ進めてまいります。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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