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2023.08.9

古民家ブログ

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古民家のリフォーム 現代の家と昔の家

古民家のリフォームですが、今日は大工さんは

2階で天井の下地を造ってました。

下地が完了したところですが、屋根の母屋を表しに

しています。

最近古民家の場合はこのように構造材を見せる仕上

げが多くなりました。

この丸太のように製材されていない無垢の木を表し

にするというのは結構手間がかかります。

木が真っすぐではなく、曲がっているからです。

こちらは新築の現場ですが、製材された木材は真っすぐ

なので部材を取り付けるのが簡単ですが、自然に曲がっ

た木を相手に部材を擦り付けるのは難しいです。

また上を向いて行う作業というのも本来は無理な姿勢です。

古民家を研究されている人によると古民家は熟練の大工さ

んの仕事ではあるけれども、上を向いて行うという無理な

体勢でする仕事があまりないといわれます。

実際、古民家は天井が表しといって大和天井やササラ天井

になっている部屋が多いです。

これは2階の床板がそのまま天井になっています。

天井がある部屋と言えば和室、座敷くらいです。

その部屋の天井は竿縁天井がほとんどで、竿を流せば竿の上

に天井板を載せるだけですから上を向いて作業をする必要は

ありません。

格天井なんかもそうですね。

また仕上げに関しても左官仕上げが多かった昔の家では木材

が曲がっていても土壁や漆喰を塗ることは別に難しくありま

せんが、現代のように石膏ボードにクロスといった仕上げで

は曲がった木に石膏ボードを擦り付けるだけでも大変です。

ある面では現代の大工さんの方が難しいことをしているのかも

しれませんね。

 

2階は床貼作業が終わりました。

こちらは杉板を使っています。

1回では荒壁パネルを使った耐力壁もできました。

古民家のリフォームは初めのうちは解体作業ばかりですが、

やっと仕上げに向かった作業が進むようになりました。

 

 


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