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2022.10.22

古民家ブログ

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大変立派な古民家 どうして住む人がいないのでしょう

昨日、不動産屋さんの紹介である古民家を見に行ってきました。

築60年位だそうです。

古民家の中では比較的新しいほうだと思います。

構造材も大きなものがたくさん使われていて、しっかりとした

造りの家です。

ところが空家になっているようです。

賃貸または売却を考えておられるようですが、不動産屋さんに

してみるとこれが築60年ということでこの家に対しては査定額

が付きません。

法定耐用年数が木造住宅の場合、22年と定められているからで

すが、22年で住めなくなるわけではありません。

ましてや、古民家のように現代では使わないような大きな構造材

を使っている家はそんな築年数でどうにかなるものではありません。

築100年を超える古民家などは普通にあります。

査定額、販売額については立地条件も大きく影響します。

古民家はどちらかというと交通や普段の生活にとって不便なところ

に立地していることが多いです。

これがもっと便利なところにあれば少なくとも土地に対しては

相応の査定額は付きます。

 

拝見させていただいた古民家はもし今、建てれば坪100万円は超

えるでしょう。

それくらいの材料が使われています。

門屋までありました。

門屋だけでも1000万円くらいはするのではないかと思います。

そんな家でも査定額が付かないというのは気の毒ですね。

家は人が住んでこそです。

ここで暮らしたいという人がいれば相応の価格は付くはずです。

できることがあれば協力させてもらおうと思っています。

ただ今、新築中の家です。

玄関ポーチの庇ですが、化粧桁や軒天の羽目板がきれいです。

事務所では次の物件の刻みが進んでいます。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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