HOME  >  ブログ  >  古民家再生総合調査 鑑定と床下診断と耐震診断 | 奈良の木の家工務店、輪和建設古民家鑑定と床下診断と耐震診断|

2022.07.17

古民家ブログ

社長ブログ

古民家再生総合調査 鑑定と床下診断と耐震診断

古民家再生総合調査」に来ています。

内容は

・古民家鑑定

・床下インスペクション

・伝統耐震診断

の3点の調査診断です。

 

・古民家鑑定は周辺環境や構造躯体、屋根、外壁、基礎

及び各部屋の現状調査で調査項目は500項目ほどあります。

古民家の現状を判定するものです。

 

・床下インスペクションはモーグルというカメラを搭載した

自走式の点検ロボットを使って床下を調査します。

人では入りにくいところも調べることができます。

カメラでとらえた映像がパソコンに表示されます。

施主さんが一緒に映像を見ることができるので

現状を把握しやすいです。

床下の蟻害や腐朽菌による腐食などがないかを

調べて回ります。

以前の調査では床下での漏水を発見したことがあ

ります。

施主さんが画像を一緒に見れるという安心感は

ありますが、映像による判断になるのでサンプル

の採取や打診による調査ができないのがデメリット

かもしれません。

 

・伝統耐震診断は家の前の地面と家の2階や梁の上

などに感震器を設置して双方の揺れ具合から家の

耐震性を判断するものです。

これが感震器です。

もう一台は家の2階などに設置します。

地面は人では感知できませんが、わずかに振動しています。

その地面に振動に対して家がどれくらい共鳴しているか、

地面の振動により家がどれくらい揺れているかで耐震性を

計ります。

波形によってこの家が伝統的な造りの家か在来工法による

ものかも判断できます。

また、波形の位置により上部構造評点を推測することが

できます。

土葺きの瓦屋根から桟葺きに変えても数値は上がりますし、

2階の床が合板などにより固められていても数値は上がり

ます。

 

ドローンによる屋根の点検です。

これは本当によくできていますね。

いろんな方向から屋根をチェックすることができます。

 

所有者様にとっては総合調査の結果が楽しみでもあり、

不安もあるかもしれません。

今現在お住まいのこともあれば、これから改修を考えて

いる人もいます。

費用は掛かりますが今現在のコンディションを知るには

いい方法です。

床下や屋根など自分では確認できないところを確かめる

ことができます。

またどれくらいの耐震性があるかも知ることができます。

ここ10日ほどの間に2件調査させていただきましたが、

どちらも築100年を超える古民家でした。

永く住んでもらうにはメンテナンスは必要です。

そして、家を良い状態に保つには何より空家にしない

ことです。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生の施工事例はこちら↓

施工事例を見る