2026.04.4
お客様インタビュー
お客様インタビュー 塚原ぶどう園 塚原康裕さん
新築させていただいたご縁のある塚原さん。
斑鳩町三井にて100年以上続くぶどう園の4代目として農園を受け継がれました。斑鳩ブランドにも認定されている主軸のシャインマスカットに加え、今年から新たにいちごの栽培・販売も始まりました。
-塚原ぶどう園さんの特徴やこだわりを教えてください。
大正13年創業、今年で102年続くぶどう園です。
現在は主軸をそれまでのデラウエアからシャインマスカットにうつし、また規模も拡大し30種類以上の品種を取り扱っています。
ぶどう作りには堆肥や有機肥料を使い、微生物がたくさん生きている土づくりを大切にしています。除草剤ももちろん使いません。
そうして育てたぶどうをお客様に届けるうえで大切にしているのが「100人が食べて100人がおいしいと思うものだけを届ける」ことです。もちろんぶどうの出来は気象条件など環境に左右されるところはありますが、自分の失敗は自分の責任として受け止めるという姿勢で臨んでいます。
-農園を継いだきっかけは?
父が動物病院をしていた関係で、トリマーの学校へ進学しましたが、当時はバイクのレースへの関心の方が強く、卒業後はプロを目指していました。
いずれぶどう園を継ぐだろうけれども、もっとずっと先のことだと思っていました。しかし24歳の頃、父と一緒にぶどう園を切り盛りしていた祖母が骨折したことで、農園の規模を縮小する話が出たことが自分の将来を考えるきっかけになりました。
幸いレースで大きな怪我をしていなかったこともあり、体も自由に動く今のうちに挑戦しようと思いました。結果あの時に決断して良かったと思っています。
-承継は順調でしたか?
ぶどう作りの技術が口頭で伝えられ、科学的根拠よりも感覚に頼る部分が多く、一代ごとにやり方が変わることもあり、技術の伝承がとても難しいと感じました。
私も農業を始めるにあたり勉強をたくさんしましたが、本に書いてあることとなぜ違うのか。その疑問を解消するのにとても時間がかかりました。
父の代では、祖父の代から引き継いだぶどうの木やハウスを使っていたので、老朽化もあり、質・量ともにいいぶどうを収穫するのが難しく、毎年贈答品として送ってくださっていたお客様にも充分お渡しできないような状態でした。
また父から経営を引き継いですぐに一番の屋台骨だったハウスが大雪でつぶれる、ということがありました。
ハウスの再建費用と新たに苗木を植えてから実がつきだすまでに4年、安定して収穫するには7年ほどの収入が途絶えるという大ピンチでしたが、運よく近所で畑を辞める方がいて、その農地を借りることができ、次の収穫に間に合わせることができました。またお付き合いのある若手の農家さんが毎日手伝いに来てくれ、本当に支えになりました。
-農園の拡大はどのように進みましたか?
主に斑鳩町内の高齢で後継者不足の方から土地をお借りするケースが多いです。
ぶどうはつる科の植物で、周囲に絡みつき、放置すると数年後には撤去作業に5倍6倍の労力がかかることになります。
そういう土地を私が預かることによって、畑の維持管理ができて、隣近所に迷惑が掛からない。また現役の畑なので、次の年から即収穫できるというメリットがあり、お互いwin-winな関係で地域に貢献できているかなと思っています。
農園の規模拡大に伴って、父の代までの家族経営から外部雇用をするようになりました。
農業はどうしても季節労働になりがちで、技術の蓄積という面で不利になります。そこで通年で働ける環境をつくるため、今年からいちごの栽培を始めました。
-どんなことにやりがいを感じますか?
ここで作ったぶどうはほぼ他のお店に卸したりせず、直売所でお客様に直接販売する形をとっています。
おいしければ何度も買いに来ていただけますし、評価をダイレクトに感じられることが大きなやりがいです。
今年からはじめたいちごも、Instagramでの発信ですがお客様に来ていただけて、「いちごもやっぱりおいしい」と言っていただけると、ぶどう作りを評価してもらえていると再確認できて嬉しいです。
-今後の目標は?
これからもぶどうを主軸にしながら、他の作物も作っていきたいと思っています。
後継者不足で使われなくなる農地をお借りして作物を育て、畑を手入れ・管理することで農業の保全ができますし、ひいては景観保全にもつながると考えています。
この地域はお寺や田畑が残っていて、法隆寺周辺よりも斑鳩らしい歴史を感じられる場所だと思っているので、この景観を守ることも自分たちのミッションだと思っています。
また農業だけではなく、地域を訪れる交流人口を増やすことが地域の活性化につながると思うので、農業と観光コンテンツうまく合わせたような農業経営ができればいいかなと思っています。
塚原ぶどう園でとれた生食用のぶどうを使用 純奈良県産にこだわった木谷ワイン
遊休農地を利用して育てた菜の花から採れた菜種油 食用の他、法隆寺の修二会で灯す灯明の油としても奉納
聖徳太子の郷で育てる、愛情がぎゅっと
つまった甘くておいしい三井ぶどう。

奈良県生駒郡斑鳩町三井61
TEL :0745-75-2688
✉ :farmtsukahara@gmail.com
営業時間 10:00~18:00(不定休) ※詳細営業日・時間はInstagramでご確認ください

「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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