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2024.04.15

家づくりのこと

スタッフブログ

シカと共存するために

設計の阿部です。

奈良公園近くには野生のシカがたくさんいます。囲いに閉じ込められているわけではなく、人間社会と共生して自由に歩き回るシカの姿は、世界的にみても珍しい光景で、他府県から訪れる日本人だけではなく外国人にも人気があります。シカが自由に動き回るということは、自由にエサとなる草や花を食べているということですので、奈良公園の樹木はシカが背伸びをして届く範囲は食べられておかっぱ姿になります。東大寺大仏殿の裏にある枝垂れ桜で、「おかっぱ桜」と称され、他のエリアでは見られない桜のフォルムが有名です。

そのようなシカがうろうろしているエリアにお家を建てる場合、必ず考えなければいけないのがシカからお家を守ること。沿道に花を植えると食べられますし、正月に飾る門松もハボタンの上にネットをかけて出さなければ食べられます。敷地内にシカが入ろうものなら、庭の植物や家庭菜園は食べつくされてしまうため、奈良公園周辺のお家は、門扉をつけてシカが入らないように工夫しています。シカとうまく共存していくために必要な配慮です。

今、高畑町で新築住宅の計画が進められていますが、すでに敷地内にシカの糞が転がっていることから、進入していることは確実。敷地内で植栽を楽しみたいというご要望を伺っておりますので、シカが入らないよう門扉を含めて提案させていただいております。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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