2026.10.8
設計から
河井寛次郎記念館
設計の阿部です。
会社の社内研修で京都の河井寛次郎記念館に行きました。

河井寛次郎は、大正から昭和にかけて京都で活躍した陶芸家です。訪れた記念館は昭和12年に建てられた自宅兼仕事場で、ご自身でデザインされました。京町屋のような華奢なイメージとは異なり、実用的でどっしりと落ち着いた構造材が印象的でした。また、立派な床の間や銘木があるわけではなく、素朴で大胆な仕上げも、住人の人柄が垣間見える気がします。サロンのような居間や寝室などの部屋は中庭に開放的に配置されていますが、その中庭も緑や風を取り入れるほかに洗濯ものを干したり仕事場がのぞめたりするような、かつては生活感がただよう空間だったろうと思われます。暮らしに寄り添った飾らない建物は、河井寛次郎の人柄を表しているのかな、と感じられる、そんな素敵な建物空間でした。
バリアフリーが基本となる今の住宅では考えられませんが、いたるところに段差があります。段差は「ここの段差に腰掛けたのだろうな」「囲炉裏をいろんなスタイルで囲んだのだろうな」など生活の様子を想像させます。
洗面所の近くに収納があるなど、とても実用的。設計に活かせるようないろいろなヒントも得られました。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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