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2026.10.5

木の家づくりのこと

現場から

無垢の家の音の響き

設計の小林です。

 

先日の休みは、十数年ぶりにツアーライブに行ってきました。
学生の頃から聴いていたアーティストなのですが、最近、急に人気が高まってきて嬉しい限りです。
会場はGLION ARENA KOBEだったのですが、音響設備の良さもあると思いますが、反響が少ない会場だそうで音がとてもクリアで、気持ちよく聴くことができました。

 

最近、声楽をされている方から「声が響かないので、無垢板の天井にしたい」とご相談をいただき、響かない原因も含めて、音について少し勉強していました。
表面が硬く平滑な素材は音を反射しやすく、逆に衣類などの柔らかい素材や吸音材は、音を吸収しやすくなります。
また、同じ材でも、厚みや下地、張り方などによって音の響き方は変わります。

では、無垢の木材はどうなのか。

「無垢の木の家は、音の響きが心地よい」と言われることがあります。
無垢材を多く使った空間には、コンクリートやガラスなど硬く平滑な素材に囲まれた空間とは違う、自然で柔らかな響きを感じることがあります。

実際に、音にこだわられるお客様から、オーディオの背面に桧材をご指定いただいたこともあります。

桧は杉に比べて緻密で硬さのある木材です。そのため、同じ木材でも、杉と桧では音の反射の仕方に違いが出ると考えられます。
また、壁や天井を平らな面だけにするのではなく、凹凸をつけることで、音を一方向に強く反射させず、さまざまな方向へ拡散させるという考え方もあります。
反響が強すぎると、前に出た音が長く残ってしまい、後から出る音が聞き取りにくくなることがあります。
一方で、吸音されすぎて反響がほとんどない空間では、音の響きが乏しく、少し物足りなく感じることもあります。
だからこそ、音を吸収するものと反射するもののバランスが大切なのだと思います。

無垢の木を使った家だからこそ感じられる、自然で心地よい音の響き。

そんなところも、無垢の木の家の魅力の一つなのかもしれません。

 

現場の方ですが、奈良市の古民家リフォームの現場が完成間近になってきました。

ほたて漆喰の下塗り中に伺いました。

土壁の下塗には麻布を補強として入れています。昔から土壁の補強には麻布を使われていたそうです。

本当に昔の家づくりは土や木材、竹、藁、麻など自然の素材でできていることを実感しました。

キッチンのタイルはお施主様が考えられた図案を基に棚位置などと合わせて施工させていただきました。

グリーンがアクセントの柔らかく、とてもかわいらしい雰囲気に仕上がりました。

造作のキッチンと古民家の雰囲気にとても合っていました。

外壁は焼杉を張替え、断熱材を充填し、窓を取替させていただきました。

写真に見慣れない設備があると思います。

こちらは薪ボイラーという薪でお湯を沸かし貯湯する給湯器です。

初めて現物を見ました。

一回薪に火をつけて沸かすと1日分の湯量を貯湯できるそうです。

一般的なガスや電気の給湯器は10年ほどで寿命が来ますが、単純な構造ゆえにそうそう壊れないそうです。

初期コストはかかりますが、光熱費が上がっている昨今、薪の調達が出来る方は給湯器の選択肢の一つとして良いと思いました。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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