伝統工法

tradition

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寺社仏閣や古民家など、昔ながらの石場建ての家は「伝統工法」と呼ばれる工法によって建てられています。木の特性を活かし、日本古来の継手・仕口で組上げた金物に頼らない工法です。
この工法は、古来から工夫され続けてきた大工の技術の結晶とも言えます。
また、木や土、石といった自然素材を用いることから、環境負荷の低さや文化的な側面、大工技術の継承、伝統的木組みの構造特性(制震的要素)が再評価されています。
弊社の持つ高度な技術を活かし、古民家再生だけでなく伝統工法の新築も行っております。

木組みそのもので “より強く・より美しく”

伝統工法では、梁の他に「足固め」や「差し鴨居」といった、柱と柱を繋ぐ水平方向の木材(横架材)を多く用います。それらが、複雑な「仕口」により絡み合い、強さを引き出します。
また、横架材同士が交差する部分も噛み合うように加工し(相欠き)しっかりと組み上げていきます。複雑な加工や、長期的にしなやかな強さを保つためには、天然乾燥の木材でなければなりません。
そうして規則的・立体的に組み上げた木材の架構は壁や筋違いがない状態でもぐらつくことがなく、架構そのもので安定し、また視覚的にも独自の美しさがあります。
  • 足固め
    土台の上に儲ける横架材で、柱の足元を固定し家全体の強度をあげる部材の一つ

  • 差し鴨居
    梁の下に入れる二段目の梁で、襖などの建具上の鴨居が梁状に太いものも指す

  • 仕口
    柱と梁、梁同士など交差する接合部を強く固定するために複雑に加工し、木栓をたたき込んで強固につなぐ古来からの伝統技法


高度な技術力と設計力

弊社は一般的な在来工法でも全棟手刻みで構造材を加工しています。また、伝統工法の古民家の再生工事も多く手がけてきました。そうした技術を持ちながら、なかなか伝統工法ができずにいました。それは建築基準法が複雑で、実現が難しかったからです。近年、伝統工法のような構造も見直され、法改正が行われています。一般的な住宅と比べ設計・申請に時間を要しますが、多くの古民家再生も経験してきた一級建築士がすべての構造要素を検討し、ご提案します。

伝統工法の “ねばり強さ・しなやかさ” を活かす

在来工法(近年主流の木造軸組み工法)と伝統工法の違いは、地震などの外部からの強い力が加わった時に大きく表れます。在来工法では、大きな地震力に耐えるよう構造用面材や筋交いなどの壁要素で力に耐えます。それに対し伝統工法は木同士のめり込みや左右に揺れたり土壁が割れることで地震力を分散させ制震する側面があります。どちらもメリットデメリットがあり、どちらが優れているとは断言できませんが、昔の作り方だから弱いということは全くありません。
  • 在来工法

  • 伝統工法


特性にあった補強工法

伝統工法の特性にあった、耐力壁や補強方法を用いなければ、その伝統工法の良さを最大限に活かせません。一般的に普及してきた筋交いや合板とは変形時の特性が異なるため、以下は一例ですが、昔ながらのものから、近年伝統工法を研究した中で生まれた専門部材などを用いています。

  • 貫・根がらみ貫
    柱と柱の間に縫うようにいれる木材。
    込み栓やくさびを打ち込むことで柱へのめり込み強度を発揮します。

  • 土壁
    柱と柱の間に塗り込む土は、構造要素としても大事な役割を持ちます。面で対抗し、大きな振動が来た際には土壁にひびが入ることで地震力を逃がします。

  • 格子壁
    木材を凹凸に加工し、かみ合わせ組上げる壁で、通風や採光を取り入れながら、土地壁とほぼ同等の強度を確保することができます。

  • 荒壁パネル
    土壁と同様の特性をもちながら、強度を高めた素材。
    乾式のため土壁を塗って乾かす時間が確保できない場合に使用します。


動画で知る

弊社での伝統工法の新築について「クロニカ」さんに取材していただいた動画です。

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