2023.08.7
現場から
あじわいを出すには…
現場監督の植田です。思いがけず間近で花火が見られてハッピーな休日でした。
橿原市でリフォーム中のお家は、内装が完了して機器の取り付けに入っており、完成に近づいてきました。
今回の工事では、外壁を一部解体撤去して板張りで仕上げています。
また出入り口の横にはポーチ柱を建てて、細めの縦格子を設けているので、より粋な和の雰囲気が醸しだされています。
手を加えていない既存の外壁は、基本的に真壁の造りをしていて、見えている梁・柱・腰板の木が濃い飴色になっています。
おそらく塗装などはしていない、木の経年変化による色のようで、とてもあじわいを感じるいい色だなと思います。
一方の新しい外壁の木部はもちろんまっさらで、白身と赤身が綺麗ではあるのですが、他の木部との色の差がなくなるまでは大変時間がかかりますし、自然に任せると色むらが気になりそう…ということで、今回は塗装で色味を合わせました。
下は塗装前の状態です。
外部には、主に「ノンロット」や「キシラデコール」といった塗料を使用しています。
これらは浸透タイプで、まっさらな木に塗ると色見本よりも仕上がりの色味が明るくなるので、出来上がりを見越して濃いめの色を選びます。
木目が綺麗に浮き出て、かつ周りの色味に溶け込む仕上がりになりました。
これから年月を経て、さらに深みにある色になっていくのが楽しみです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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