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2026.01.15

木の家づくりのこと

大工と建て方からみる価値認識

輪和建設の國分です。

 

トップに用いました写真は建て方の時の大工さんの足元です。

 

幅わずか4寸(120mm)の梁・桁の上をひょいひょいと移動するその様はまさしくプロのアスリートです。

※すごさを表現するために「わずか」と評しましたが、弊社の梁桁の幅は大きいです。そのため丈夫で力強い構造体となっておりますのでこの点だけ強調させてください。一般的には幅は105mmが多いかと思います。

 

しかもこの4寸幅の上を移動しながら、大きく重い構造材を持ち運び、叩き込み、さらには組む順番や材料の場所、傾きがないかのチェックや微調整といったことも行います。すさまじいです。

 

現代は、仮に落ちても大丈夫なようにネットを張ってあったり、足場も丈夫で手すりもあります。

しかし、危険であることは間違いなく、独特の緊張感と迫力がそこにはあります。

 

昔は建て方といえば一大事で、棟上げの際には盛大にお祝いをしたものです。(していたそうです。)

組みあがった躯体の上から餅やお菓子などをみんなに投げているシーンを見たことはないでしょうか。

それはそれは、命がけの一大仕事が無事完了したのですから、お祭り騒ぎだったのでしょう。

 

最近ではそのようなことは減り、大工さんの命がけの作業もそこまで意識されないようになってきているのかもしれません。

 

大工さんの数の減少に伴い、大工さんの一人当たりの需要は日に日に増加しています。しかし一方で、大工さんの仕事に対する一般的な価値認識は減少してきているのかもしれません。

 

一般的な価値認識の転換が起きたとき、大工さんの数の減少も底打ちし、増加に転ずるような気もしますね。

 

また、最近ではAIの発展により、ホワイトカラーの仕事が減少する。でもホワイトカラーでの職を失った人はブルーカラーがあるじゃないか。という話もよく耳にしますが、そもそもホワイトカラーに行く人たちはブルーカラーが嫌(良い印象がない)だからである場合が多いように思います。AIは人間の暮らしをより豊かにするものであってほしいし、それに付随する変化の影響で、ホワイトカラーからブルーカラーへの転職をする人には、苦渋の選択ではなく、誇りをもった選択であってほしいと思います。

 

このような様々な面から、大工さんであったり、ブルーカラーへの一般的な価値認識が低いという現実を感じることができますし、これを高めることは非常に重要なことではないかと感じる今日この頃です。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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