2025.12.6
木の家づくりのこと
見えない計算
工務の有田です。
入社から1か月が経ち、入社時からかかわらせて頂いていた物件がまもなくお引渡しを迎えます。
杉のフローリングは、これまで傷がつかないようしっかり養生をしていたので、養生をはがした瞬間、美しさに息を飲みました。無垢のフローリングの豊かな表情は、長い間木目模様をプリントしたフローリングばかりを扱っていた自分にとっては、大変新鮮な感動があります。
が、さらに感動的だったのは、大工さんの作る造作家具。
こちらも、今やメーカーが造作家具用に様々なパーツを組み合わせるセットが販売されており、それはそれで便利なのですが、無垢の板を使った家具も、それを作る大工さんも、何しろ「かっこいい」のです。

どんな風に組み立てるかは、大工さんが図面を見ながら頭の中で計算するそう。
決まった手順があるわけではなく、その時々でどうやって組み立てたら一番効率が良く、丈夫で、安全で、美しいか。
造作家具は当たり前のようにそこにある、日常の一部ながら、誰にも見えない細やかな計算と確かな技術が作り上げているのだと、感心するばかりです。

二枚の板にそれぞれ凹凸を設けて組み合わせる技法。
差し込む方の板は、端をゲンノウ(金槌)で叩いてわざと傷をつけ、はめ込んだ後に継ぎ目を水で軽く濡らします。
そうすると、木材が膨張することで隙間がなくなるのだとか。
日本の家づくりは常に木と共にあり、長い歴史の中で受け継がれてきた木の特性を知り尽くした大工さんの知恵。
この仕上がりの美しさと、使い込む内に親しみと味わいの沸く家具は、樹脂にコーティングされた材料ではなかなか感じられないのではないかと思います。
大工さんの手仕事に間近で感動しつつ、私は、大工さんが仕事をしやすくなる「段取り」という計算を学びます。美しく心地よい仕上がりのために。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生、古民家リフォームの施工事例はこちら↓


