2025.02.7
スタッフブログ
檜材の強度と水分量の変化について

輪和建設の國分です。
今回は、住宅や建築物に広く使われる檜(ひのき)材についてちょっと調べたので、
年数に応じた強度や水分量の変化、そして木材の方向による強度の違いについてお話ししようと思います。
1. 檜材の強度と水分量の変化
木材は伐採された後も呼吸を続け、時間の経過とともに水分量(含水率)や強度が変化します。
特に檜は、時間が経つほど強度が増す特徴があります。
ー年数ごとの水分量と強度の変化ー
ーポイントー
• 伐採直後の檜材は水分を多く含み、強度が低め。
• 乾燥が進むことで強度が向上し、数十年後には鉄やコンクリートにも匹敵する強度を持つ。
• 50年以上の経過で含水率は安定し、強度のピークを迎える。
この特性により、古民家や神社仏閣などでは、100年以上経過した檜材が今でも高い強度を保っているのです。
いやはや、年数が経過するほど強度が増すというのはとても面白い特性ですね。
2. 木材の方向による強度の違い
木材には繊維方向(縦方向)と繊維に対する直角方向(横方向)があり、それぞれ強度が大きく異なります。
方向別の強度特性
ポイント
• 繊維方向(縦)の強度が圧倒的に高く、柱として使われる。
• 横方向の強度は低いため、適切な加工や補強が必要。
このため、木造建築では、木材の方向を考慮して適材適所に使用することが重要ということですね。
町屋などを見ると梁がめちゃくちゃゴツいのに、柱はビックリするくらいスリムなんてこともあり、大丈夫かな~と不安になることもあるのですが、なるほどこれだけの数値の差があるのならそうなりますね。
3. まとめ
✔ 檜材は時間が経つほど強度が増し、50年以上経つとさらに安定する。
✔ 水分量が減ることで木材の耐久性が向上し、長寿命な建築物に適している。
✔ 繊維方向によって強度が大きく異なるため、適切な使い方が求められる。
檜材は、適切に乾燥・使用することで、長寿命で強固な建物をつくることができそうです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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