2024.01.8
スタッフブログ
優しい環境
輪和建設、大工の國分です。
最近はとても寒くなってきましたね。
今住んでいる家はオンボロ長屋、
一般的なイメージとは異なるかもしれませんが、築年数的に古民家と呼ばれるものです。とても冷えます。
昔の家は夏に涼しいように作られていると言われていますが、個人的にはそもそも暖かい家を作れないというのと、木造だから風通しを良くしておかないとけないという理由が大きいような気がします。
だって、昔より今の時代の方が気候は暖かいはずですしね。
しかしながら、古民家というのは寒いのは仕方ないとして、その独特の空間は何者にも変え難いものです。
ファッションにおけるオシャレは寒さを我慢するものだとよく言いますが、まさしくそんな感じではないでしょうか。
ところで、最近の住宅のトレンドは、高気密高断熱住宅です。
夏は涼しく、冬は暖かいこの住宅は住み始めた人が、以前の寒い家の時に比べて健康になっていくというのがデータとして分かっているようです。
人類の原始自体から現代へかけての文明の進化の歴史を考えても、やはり厳しい環境よりも優しい環境、つまりは安全な環境の方が健康で長生きになるようです。
最近では教育が昔に比べて甘いとか、なんだとかありますが、そう考えると甘いことは悪いことではないようにも思えますね。
話は戻りますが、高気密高断熱住宅はとても良いように感じますが、諸刃の剣な側面もあります。
それは壁の中での結露によってカビが生えてしまう危険があるということです。
昔の寒い家はそもそも風が壁の中も通り抜けまくりなので、結露しても乾くから問題ありません。
高気密高断熱は風が通り抜けないように作っているので、万が一結露した時が危険なのです。
正確には壁の中は断熱材より外側は通気がとられている作りにはなっているのですが。
もちろん、手間と時間とお金をかけにかけまくって、完璧に高気密高断熱住宅を作り上げれば大丈夫なのですが。
しかし、高気密高断熱住宅はまだまだ発展途上。
健康で長生きできる身体に優しい環境を手に入れるために、どんどんと、進化していってほしいものです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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