2021.12.21
スタッフブログ
想い出を引継ぐこと
輪和建設の小林です。
今年は悲しい出来事が何回かあり、終の棲家やそのあとの事について考えることが増えました。
服や小物などは、遺品整理時に処分してしまいますが、
家具や住まいは誰かが使い、住み続けることが多いのではないでしょうか。
ダイニングの席、お気に入りの場所、故人を感じられる、思い出や場所が住まいにはたくさんあるように思います。
2人暮らしから1人暮らしになった時に、その空間での思い出が癒してくれることもあるかと思います。
私の祖父が亡くなった後、祖父母の家は建替えました。以前の面影は全くなくなり、庭木も無くなりました。
その家がなくなる事が当時小学生の私は幼いながら悲しく思いました。
今思うと、祖父との思い出の場所が消えたんだと感じました。
以前新築させていただいた、祖父様の家を引継がれ建て替えられたお施主様のご要望の中で、「祖父が住んでいたこの家のものを出来る限り使いたい。」とおっしゃっていました。
家の形は変わったものの、建具など出来る限り再活用させていただきました。
出来上がった際には、「祖父との思い出の家を思い出せるようなところが沢山あり、とても嬉しい」と仰っていました。
別件のご主人を無くされた奥様からは「主人の想いが詰まったこの家に住み続けるわ」と聞きました。
リフォームさせていただいた方からは、「父が作った本棚を他社では壊す選択肢しかなかったけれど、こうして今の住まいに持ってくることができて本当によかった」とのお話もありました。
ご家族の想い、想い出というのは、本当に特別で尊いものだと思います。
そういったものが愛着の一つとなるのだと思います。
想いを形にするお手伝い、いつまでも健康に暮らして頂ける住まい、出来る限りのこと精一杯尽力していきたいと思いました。