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2018.12.12

社長ブログ

木は生きもの

「木は生きもの」と言われます。

樹木は生きものですから、製材された木材も生きものです。

乾燥に伴って縮んだり反ったりもします。

「生きもの」であるということは人と同じで木それぞれ強度も違えば

含水率も違います。樹木の状態でどんな立地に立っていたかでも性質や

特徴にも違いが出ます。

木造の住宅はこのような千差万別のの性質をもった木材を集めて造られ

ています。

ところが、建築においても土木においても構造物を造るという限り材料

力学や構造力学を適用しなければなりません。

鉄やコンクリートはほぼ一律の数値や性能をもっていますが、木材は

一律の数値で示すことはできません。

これを何とか適用するために無理やり数値を設定して計算をしているの

が現状です。

安全率ということでおそらくこれ以下にはならないであろう数値(かな

り低く)で設定しています。

本当の木造住宅の構造を力学的に数値化しようとするとそれぞれの建物

ごとに木材の性能を1本づつ調べ各接合部の力の伝わり方を個所ごとに

調べて数値化しなければなりません。

また、それがわかったところでその数値はその家だけのものであって

他の家には適用できません。

木造の建築物というのは同じつくりをしても一軒一軒の性能は違うんですね