HOME  >  ブログ  >  天然乾燥材の特徴 | 奈良の木の家工務店、輪和建設

2020.07.23

社長ブログ

材木屋さんが見ると・・・

今日は、伝統工法の家に木材を納入してくれた

川上サプリの方が見学に来られました。

 

 

写真は柱にホゾ加工をした時のものです。

当社では新築の構造材は天然乾燥材を使っています。

大工さんも言っていたのですが、機械乾燥をした

木材に写真の様な加工をすると「ホゾの部分が欠ける

ことがある」という話は聞いていました。

 

 

川上サプリの方が言うにはこの家のように「鼻栓」や

「込み栓」を使う家では天然乾燥材しか加工はできない

ので設計士さんも天然乾燥材を指定するそうです。

伝統的な組み方をするには伝統的な乾燥方法をした材料

が必要なんですね。

 

こちらは造作の食器棚です。

建具は建具屋さんが造っていますが、木目が柾目で

赤身の部分を使っています。

いつものことですが目が細かくてきれいです。

このきれいな赤身を出すには雨にさらすそうです。

「雨打たし」というのでしょうか。

雨に打たれることでアクが抜けてきれいな杢目が

出るそうです。

そう言えば、以前建具屋さんの作業場で外に板材を

並べてあるのを見ました。

乾燥させているのかと思っていましたが、雨に打た

せていたようです。

初めて教えてもらいました。

 

新築する前に建っていた家に使われていた丸太ですが、

寝室の天井に使っています。

他にも床柱は天井板も再利用しています。

少しでも「前の家のものを使ってもらってうれしい」

と施主さんのお父さんも言われてました。