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2020.03.17

社長ブログ

伝統工法の家

 

伝統工法の軸組の家です。

屋根の下地の作業中で、軒の裏側は化粧仕上に

なっています。

写真でもわかるように軒の出はかなり大きいです。

120㎝あります。

当社では標準で90㎝にしていますが、それよりも

かなり広いです。

現代の家は軒の出が少ない家が多くなりました。

ほぼ軒のない家もあります。

軒は雨から家の外壁を守ってくれるものですが、

夏の強い日差しも遮ってくれます。

 

長い軒を支えるために腕木を付けて流れ方向の屋根

を支えています。

腕木を支えているのは柱に打ち込んだ込み栓です。

 

構造材の組み方は普通の人が見ても違いはわかりま

せんが、梁の継手は「台持ち継」と言って一般的な

継ぎ方ですが柱の真上で継いでいます。

芯継ぎと言いますが普通の在来工法ではこの継手の

位置は柱からずれています。

柱に向かって横から別の部材が取り付くのでそこに

仕口の加工が必要になります。

継手があると仕口の加工ができません。

そこで「渡り顎」という方法で梁を半分欠き込んで上

にのせています。

部材の欠損が少なくなり、継手を造らず1本の材料で

繋ぐことができます。

ですから、組むだけで家が固定されます。

 

当社もこの伝統工法での軸組は初めてですが、木組み

だけで家を持たせることができるということを組み立

ててみて初めて分かりました。

考えてみれば、継手も柱の真上にある方が強いという

のも当たり前ですし、梁に仕口を造って別の木をつなぐ

よりも1本の材料を通した方が強いというのも当たり前

です。

伝統工法というのはよく考えられた構造なんですね。

 

「継手」平行につなぎ合わせること

「仕口」部材同士を90度などの角度をつけてつなぎ合わ

せること