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2024.10.1

現場から

でこぼこで木を組む

こんにちは!

中島です。

 

木組みの基本にホゾとホゾ穴というものがあります。

 

一番手前の縦長の穴がホゾ穴です。

ここにホゾと呼ばれる凸型に加工した部材がハマります。

今回は短ホゾです。

穴に対して少し大きいホゾをつけて、叩き込むと木が圧縮され丈夫な木組みになります。

この効かし具合はその状況や樹種で変えるのがポイントです。

 

 

奥に連なる真四角の穴は大入れ穴です。

穴の寸法そのままの格子が刺さります。

これも少し小さめの穴を堀り、格子を予め木殺しし、木の圧縮で強度が出るようにします。

 

 

腰壁の笠木大留は口が開き易いです。

腰壁自体が揺れやすいためです。

 

木組みでうまく強度は出せたかなと思います。

 

留めに隙間が空くことを大工は「笑う」と呼んだりします。

 

留めが笑うとき大工は泣いています……

 

 


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