2024.08.12
現場から
屋根葺き替え工事

戌亥です。
先日、部分的な屋根の葺き替え工事が終わりました。
古い建物で、鬼瓦を降ろすと弘化4年作成と瓦に彫られていました。
初めて見た年号でしたが、調べると1847年でおおよそ180年前の瓦でした。
鬼瓦には「水」という文字が象られています。
火災除けとして昔の鬼瓦にはよくこの文字が象られています。
180年の間を瓦と下の土だけで建物を雨漏りから守っていたと思うと途轍もない耐久性です。
古民家の工事をするとやはり痛みはあるものの築年数から見ると耐久性は今の建物よりもはるかに優れているように思います。
今回の屋根工事の流れは
既存の屋根材と土の撤去
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野地板を新たに打ちとめ
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ルーフィングの敷設
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瓦桟の設置(桟瓦を留めるための下地材)
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瓦葺き
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既存瓦との取り合い部に丸瓦を設置
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棟の瓦積
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完成
工事中は雨も降らず、暑すぎるくらいでしたが天気に恵まれました。
この先も新しい屋根が建物を躯体を守り、長く残っていくと嬉しいです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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