2024.07.18
現場から
刻みの精度

輪和建設の森下です。
進行中の新築の墨付けと刻みもほとんど終わってきました。建て方に向けて準備を進めています。
鉋というのは、材料の仕上げとして使われることが多いですが、それにしか使わないわけではなく、今やっている刻みでも結構使います。
構造に使われる継手、仕口はいろんな力がかかって強度を増すように墨付けし、刻んでいきます。また、精度も大切で、その継ぎ手の部分で1ミリ2ミリずれていたら家全体のズレはもっと大きくなってきます。
輪和建設では、梁、桁の継ぎ手に台持ち継ぎを使っています。
僕は、この斜めになっている部分を鉋でいつも仕上げているのですが、きっちり平面にするために鉋を使っています。
いろんな鉋を使い分けて面全体の凸凹をなるべく無くしていきます。細かいことだし、他にも刻み様はいくらでもあるのですが、ちょっとの差で家は長持ちするのだと思います。
細かいちょっとのことをどうしたらいいか考えて自分の手を動かしていくのはとても楽しいし、勉強にもなります。
少しでも長持ちする様な家づくりを心がけていきたいです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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