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2024.03.8

古民家ブログ

社長ブログ

古民家が流行って・・・

 

古民家のリフォームです。

今の流行もあってか古民家をリフォームさせて

もらう機会が多いです。

築100年以上の家になると当然とは違う家づくり

になっています。

基礎もなく石の上に柱が立っている状態で合板や

金物も使われていません。

使われている木材は丸太のままのことが多く、

現代のようにきれいに製材はされていません。

写真のように母屋も丸太で垂木も丸い木のまま

です。

そして垂木の上にある屋根下地(野地板)も

竹が使われています。

これが少し新しくなると杉の小幅板、そして

合板へと変わります。

昔はあるものをそのまま使ったんですね。

こちらは今井町で施工させてもらっている平屋

の家です。

「基礎がない」と思われますが、この壁は在来

の家にくっ付けて造った壁で景観を保つための

壁です。

ササラ子下見板と言われる壁です。

柱石と柱石の間は延石を敷く予定でしたが、天然

の石を並べることにしました。

この方が昔からある家らしく見えます。

延石と違って適度にすき間もあるので通気もあって

いいと思います。

古民家には必ずと言っていいほど縁側があります。

外側にはガラス戸と雨戸が付いていますが、中には

ガラス戸だけ、木製の雨戸だけということもあります。

雨戸だけとなると開放しない限り真っ暗です。

現代では縁側も珍しくなりました。

 

古民家とはいつごろ建てられた家をいうのか正式な

定義はないようですが、全国古民家再生協会では

築50年以上とされていて、1950年(昭和25年)に

制定された建築基準法以前の家が古民家とする意見

もあります。

いずれにしても放置しておけば空家となって朽ち果

ててしまいますが、昨今のブームで古民家に目を向

ける人が増えてリフォームが盛んにおこなわれています。

古民家が息を吹き返したようで喜ばしいことと思います。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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