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2023.08.24

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「平屋の家」木工事完了検査 チギリと光付け

福井県の三方五湖に「イカ丼」で有名な店があります。

5月に友人とツーリングで行ったことがあるのですが、

開店前だというのに駐車場はいっぱいで行列ができて

ました。

以前にも来たことがあってその時はすぐに座れたんで

すが、どうしたことかと思っていたら直前にテレビで

取り上げられたらしくそれが原因だったみたいです。

 

その店の中で見かけたのですが店の主らしき人が筆で

「子供が生まれたら犬を飼いなさい」という詩が書か

れてました。

子供の成長と犬の死までを謳ったものでよく作られて

いるなと思って詠んでました。

ちょうど16年ほど一緒に暮らしてきた犬が亡くなった

ばかりだったので余計印象に残っていました。

 

今日ふと思い出して調べてみるとありました。

「子供が生まれたら犬を飼いなさい

子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう

子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう

子供が少年期の時、子供のよき理解者となるでしょう

そして子供が青年になった時

自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう」

これは「イギリスの犬のことわざ」として有名らしいので

すが、イギリスにはこのようなことわざはないそうです。

そして作者は不明です。

実はその亡くなった犬の前にも飼っていた犬がいます。

ちょうど息子たちが物心つく頃からだったでしょうか。

15年以上一緒に暮らしてました。

この詩と同じことを経験したのかもしれません。

 

ことわざというよりも詩に近いですね。

この詩は英語の詩は出てきてもそれは日本人が日本語を

英訳したものばかりで、この詩は日本生まれでは?とい

う説もあるようです。

それというのもこの詩が初めて登場したのはあの有名な

コミック「ゴルゴ13」の130巻に収録されている「黄金の犬」

という話なんだそうです。

若干文体は違いますが、ほぼ同じことが書かれています。

作者の「さいとうたかお氏」はどこから引用したのでし

ょうね。

 

今日は平屋の家の木工事完了検査に行ってきました。

玄関の庇ですが、桁は施主さんの材料支給だったの

ですが、一部腐れが入っていたそうで、きれいに埋木

がされています。

こちらは桁にひび割れが入っていたようで「チギリ」で

ひび割れを止めています。

一枚板のテーブルなどで見かけたことがあるのではない

でしょうか。

自然石の上に丸太の柱を建てていますが、自然石の形

に合わせて柱を削っているので隙間なく石に接してい

ます。

これを「光付け」と言います。

どちらもたいへん手間の掛かる仕事です。

今日、大工さんに「ありがとう」と伝えたところ

今まで誰も気が付いてくれなかったそうです。

 

技術も必要ですが好きでないとできないことですね。

この平屋の家は9月に完成の見学会をさせていただきます。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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