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2023.02.26

古民家ブログ

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家づくりと大工さん 古民家はいろんなことを教えてくれる

古民家には必ずといっていいほど使われている差鴨居です。

こちらの差鴨居も立派な木が使われています。

その昔、柱の間隔はせいぜい1間(1820)くらいでしたが、

もう少し広くできないものかというので柱を取るために

鴨居を大きくしたのが差鴨居になっています。

鴨居でありながら構造材の梁を兼ねています。

柱との接地面が大きいので地震などの横からの荷重にも対抗

してくれています。

こちらの和室は比較的新しいですが、手の込んだ廻り縁が

使われています。

二重廻り縁は時々見かけますが、彫り込んで飾りを付けて

ある廻り縁は初めて見ました。

こちらは縁側に貼ってある縁甲板です。

縁側なのでなるべく継ぎ手を造らずに貼るために継ぎ手を

1か所にしてあるのですが、斜めに変化を付けて継いでいます。

上の廻り縁も含めてこのような細工が好きな大工さんが

手間をかけて造ったようです。

玄関引き戸です。

大きな木製ガラス戸が使われています。

このような家では玄関の木製建具には鍵は付いていません。

木製建具の框に金物は付けないものなんですね。

出かける時はどうするのかというと玄関は中から鍵をかけて

お勝手から出ていくことになっています。

不便なようですが、そういうものです。

 

古民家の問い合わせは多くなっています。

築100年以上の家ばかりで、築50年位のリフォームは

ほぼありません。

それだけ古民家は人気があるんでしょうね。

また100年以上経過してもリフォームできるからこそです。

現代の家は性能は良くなっていますが100年後にリフォーム

できる家があるでしょうか。

その時が来てみないとわかりませんが。

 


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