2023.02.2
古民家ブログ
社長ブログ
古民家のリフォームはいろいろ勉強になる
最近、古民家のお問い合わせが増えました。
今住んでいる家のリフォーム、古民家の総合鑑定、購入
した中古物件の改修などです。
中でも中古物件の改修の問い合わせが多いです。
お陰様でいろんな古民家を拝見させてもらっています。
上の写真は下屋の軒裏ですが下屋の軒を長くするために
出桁を付けて垂木を途中で受けています。
下屋ではあまり見ない造りです。
こちらはたまに見かけますが、縁側の掃き出しに簾を掛ける
ための幕板が付けられています。
しかし、掃き出しのガラス戸の上に等間隔に四角い金物が
付いています。
真下の敷居にも同じく四角い金物が付いています。
角材を立てに通すための金具のようですが、いかにして使う
ものか、私は初めて見ます。
ご存じの方があれば教えていただくと助かります。
こちらは小屋裏ですが、母屋、梁、桁すべてを丸太を使って
組んでいます。
刻むのも組み立てるのも大変だったでしょうね。
今ではできる大工さんは少ないかもしれません。
桁の組み方も「折置き組」か「京呂組」か判断しかねる組み
方もしてありました。
こちらは古民家ではよく見かける天井です。
2階の床が下からそのまま見えているだけですが、幅広の程度
の良い板が必要になるので、今施工すると結構かかると思います。
当社では新築の家で時々施工させてもらいます。
「大和天井」とか「ササラ天井」と言われます。
古民家のリフォームのは暮らすためのリフォームもあれば
カフェやお食事、宿泊を目的としたリフォームもあります。
改善してほしい点はだいたい、
今よりも明るく、
段差を少なくして移動しやすく、
低い内法を少しでも高く、
そして現代の家でも重視される耐震と断熱です。
内装色を明るくするだけでも効果はありますが、天窓や吹抜けを造る
方法もあります。
段差はできるだけ少なくしますが、取ることのできない梁が低い位置
にあることもあります。
現代の家では内法は2mが標準ですが昔の家は1.7mから1.8mくらいです。
ほどんどの鴨居が差鴨居になっているのでこれは取ることができません。
床自体を低く下げるという対処法はあります。
建具は造り替えるか下に継ぎ足すかになります。
耐震は伝統工法を生かして耐震補強するか、在来工法に変えてしまうか
どちらかの方法で施工することになります。
壁の関しては外断熱という方法もありますが、施工費がかさみます。
床と天井叉は屋根及び断熱性の良いサッシで対応することが多いです。
外壁は室内側を大壁にするだけでも効果はあります。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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