2018.08.4
古民家ブログ
蝙蝠の形をした釘隠し
先日おお伺いした家ですが、ふと目についたのが
コウモリの形をした釘隠しです。
普通の民家ではめったに使われていないと思います。
鹿児島県の仙厳園(島津家別邸)にも使われています。
釘隠しとは柱や吊り束と長押が交差する部分に打ちと
めた大きな釘の頭を隠すための金属や木でできた装飾品
のことです。
どうしてコウモリの形をしているのか思って調べてみると
「蝙蝠」は福の字に似ているので中国ではおめでたい生き物
とされてきました。それが日本にも伝わったとのことです。
この釘隠しは福を逃がさないように留め置くという意味で
逆さにして付けてある家もあるようです。