2018.08.30
古民家ブログ
木製建具
窓といえば、いまではアルミサッシあるいは樹脂サッシ
が主流ですが、古民家では今でも木製の雨戸や硝子戸、
網戸が使われています。
味があっていいものなんですが、気密性や水密性に劣ります。
激しい横殴りの雨に当てられると水が浸入することもありま
すし、冬では隙間風も入ってきます。
隙間風はある程度障子で防ぐことができますが、サッシには
かないません。
ただ、このような家にアルミサッシを付けてしまうと趣が変わ
ってしまいます。
雨戸の戸袋の内側にある開口です。
木製の雨戸の開閉にはちょっとしたコツが要ります。
そこで、雨戸をスライドしやすいように開口が設けてあります。
時々見かけるのですが、正式には何と言うのか私も知りません。
木製建具のカギです。
縦の木を上下させ、横の木を左右にスライドすることで建具を
固定できるようになっています。
田舎で育った方や年配の方はよくご存じと思います。
「こっとり」とか「サル錠」といわれるものです。
アルミや樹脂のサッシが主流の時代ですが、このような木製
建具も手触りや質感という点ではいいものです。