2019.04.13
古民家ブログ
社長ブログ
和室を耐震補強
和室の続き間を耐震補強する施工前の写真です。
こちらが補強後です。
2間、引違の障子4本分の開口がありましたが、
3尺 障子1本分の大きさの格子壁を造りました。
普通の壁にしてもいいのですが、光を取り入れるために
格子にしています。
和室の多い家は壁が少ないので耐震的に不利です。
それを耐震補強しようとするとその和室に壁が増えること
が多くなります。
和室は壁が増えるといろんなところに支障が出ます。
まず、雰囲気が変わります。
壁が増えるということは今まで建具であったところが壁にな
るので大きく開けることができなくなります。
写真の場合、4本の障子だったところが3本の障子になります。
建具は再利用できますが、敷居と鴨居は2本溝から3本溝に取替
です。
また欄間があります。
2本ずつ付いていた欄間障子が2本だけになります。
木製の欄間は間仕切りにあった欄間を流用しています。
可能ならば和室以外の部屋で補強できればいいのですが、バラン
スよく壁を配置するには和室を避けることができません。