2019.07.3
古民家ブログ
黒く煤けた梁と柱
古民家を見に行くと必ずと言っていいほど黒くつや
のある大黒柱や梁(丸太)があります。
昔は竈があってそこで火を使ったのでその煤の影響で
黒くなったものですが、よく見ると玄関や和室の木ま
で黒く煤けたようになっていることがあります。
「ここまで煙が来るか」とも思いますし、それなら天井板
も黒くなりそうなものですが、経年変化による変色はあっ
ても黒くはなっていません。
調べてみるとこれが正解かどうかわかりませんが、
荏の油(えのあぶら、えのゆ)というのがあってエゴマの種子
からとったもので食用のほか、ペンキやワニスとしても使われ
て雨傘にも用いたそうです。
防腐のためにこれを塗って磨くと黒くなるようです。
また、墨汁という可能性もあるようです。
墨汁にも防腐の効果があるようです。
そういえば墨で書かれた古文書などもありますね。