HOME  >  ブログ  >  日本の家の形も変わってきた 日本の家の特徴である軒の出| 奈良の木の家工務店、輪和建設

2025.09.15

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日本の家の形も変わってきた

最近、ある住宅分譲地で仕事をさせてもらいました。

10棟くらいの新しい家が建っています。

どの家も今流行りのサイディングの家でその中の数件

軒の出がありません。

シンプルモダンという家です。

 

当社も1軒だけ施主様の希望で軒のない家を施工させて

もらったことがありますが、基本的には90センチくらい

の軒を設けています。

軒の出というのは柱の中心から軒先までの水平長さを

指しますが基準法上の決まりはありません。

軒はあってもなくても構わないものです。

ただ軒の出が1mを超えると軒先から1m後退したところ

までが建築面積に含まれます。

軽ペイ率が厳しいところでは少しでも床面積を広くとり

たいですから、1m以上軒を出すことはあまりないと思

います。

 

日本という国は四季があって雨が多いので軒は深くとる

のが一般的でした。

はるか昔に中国から木造建築の技術が伝わった時も中国

では軒は浅かったものを日本の気候に合わせて広くした

と言われています。

軒の出を大きくすることで気候の影響を和らげることが

できます。

深い軒は外壁にかかる雨を防ぐことができます。

また真夏の直射日光が入らないようにして気温の上昇を

防ぎ、冬は冷気が直接当たりにくくなります。

これらは外壁の劣化を防ぐことにもつながります。

 

 

また軒の出が長いと少しくらいの雨ならば窓を開放してい

ても雨水の侵入を防ぐことができ、外部からの視線を遮る

という効果もあります。

外観はどっしりとした落ち着いた雰囲気にすることもでき

れば低い水平ラインを生むこともできスタイリッシュな家

にもできます。

 

メリットが多い軒の出なんですが、デメリットもあります。

昨今のようなシンプルモダンといった外観にはなりません。

また屋根の面積が大きくなるという点で材料費や施工費が

かかります。

そして軒が長いと積雪量の多い地域や強風時のあおりに耐

えるために太い部材や丈夫な金物といった材料を使う必要

があります。

 

現代では対候性のある外壁材やよくできた換気部材などが

開発され、雨対策や通気といった機能的な面でもいろんな

形状に対応できるようになりました。

雨対策としては軒がない家の方が技術的には難しいものです。

なので以前は軒の出のない家は少なかったです。

現代ではそれが解消できています。

技術的にもいろんなデザインに対応できる時代になって

います。

外観デザインにこだわる人には選択肢が増えてきました。

日本も昔ながらの伝統的な家の形にこだわる必要はなくな

ってきているのかもしれません。

セコイア並木です。

緑のセコイア並木もきれいですが、やっぱり秋の

黄金色の並木が一番です。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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