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2021.09.27

スタッフブログ

唐紙の襖ができました

輪和建設の小林です。

 

京唐紙を使って襖の貼替をさせていただきました。

今回ご採用いただいた唐紙は、具引きと言って職人が刷毛で和紙一面に色をつけた胡粉を塗ってから、江戸時代から引き継がれてきた版木で模様をつけるといったもので

紙そのものの制作に1か月半以上かかりました。

 

↓こちらはピンク色の胡粉を塗ったあとに、雲母(キラ)を塗り重ね、版木で模様をつけたので、光のあたり方で色合いが変化します。

 

 

↓こちらは胡粉を塗り、雲母(キラ)で版木の模様をつけ、最後に金をあしらっています。

こちらも光のあたり方や見る方向によって模様の見え方が変わります。

 

昔ながらの造り方はこの具引きという工程がありましたが、色付きの和紙が出てきたこともあり、

この具引きという工程が出来る職人がほとんど居なくなっているそうです。

一般的な色付き和紙は日焼けで色あせてしまいますが、具引きをすると50年以上も色が変わらずそのまま残るそうです。

量産を意図してつくられた製品は劣化しますが、丁寧に昔ながらに素材も技術にもこだわったものは長く美しさを保てるのだと再認識しました。

 

 

 


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