2024.11.19
スタッフブログ
魅力的街並みの理論に新たな見解が生まれました
輪和建設、大工の國分です。
魅力的な街並みを生み出すための理論に新たな見解が生まれたのでご報告します。
それは”自由”というピースです。
今まで散々、みんなが好き勝手建てるから街並みがイマイチになると言ってきたのになんだそれはな展開ですが、このピースがとても重要だということに気づきました。
そもそも自由という言葉はかなり曲者で、僕はある程度の秩序があるからこそ自由というのは存在できると考えています。
リアルな話、「はい、皆さん何やってもいいですよ」と言われてどうですか?思考がショートするのではないでしょうか?
しかしここで、「今日の晩御飯、好きなの食べていいよ。」だとどうでしょう?とてもワクワクしたのではないでしょうか?
秩序なき自由は混沌であり無です。
僕の愛してやまない、銀魂という漫画の中でホームレスのマダオがら夏休みが終わると嘆く小学生たちに「終わりの無い夏休みはただの無限地獄と変わらない。」と言っていのですが、その見解にとても感動したのを覚えています。
さて、街並みについての自由の話に戻りましょう。
ここでまず説明したいのは不自由とはどのような状況か。ということです。
これは、簡単ですね。
景観法等によるデザインの規制です。
色規制とかなんちゃら色々あるでしょう。
あんなもので生み出されるのは所詮、ハリボテの統一感です。そこには進化はなくあるのは劣化です。
では秩序のない自由、もとい混沌とは何か。
それは、今あなたが歩いていて、この街綺麗ー!とか、面白ーい!とか、何も思わない街を思いだしてください。
それです。
ではでは、
秩序ある自由、もとい真の自由とは何か。
それは、コンセプトのある街です。
例えば、秋葉原。
もう、魅力的な街の代表格ですね。
コンセプトは電気街やオタクの街といったところでしょう。
あと、原宿もいいですね。
コンセプトがしっかりしてるから、皆んなあそこで自由にやりたいことやっていますが、その全てが魅力的な街並みへと集約されています。
最近、街のコンセプトを理解してない輩が、どこにでもあるオシャレで立派な建物を建ててますが…いつか絶対説教してやります。
さて、住宅街でもこの理論が通用するのか。
例えば、コンセプトを「子ども達の登下校が安心できる街」とし、皆んながそのコンセプトを理解した場合、好きな建物のデザインを好きな材料で自由に伸び伸びと作ったとしても、角地の塀は先が透けて見えるような工夫が凝らされたり、少しセットバックしてたり、高さが低かったりすることでしょう。結果として街全体は透け感のある統一感で構成された魅力的なものとなる。はずです。
ちなみにここで行政がやりがちなミスは、
塀をセットバック、若しくは透けて見える、若しくは高さを低くしなさい。と言ってしまうことです。
そこから生まれるのは不自由で、ハリボテで、僕たちのショボイ想像力の枠内に収まった、なんか魅力無い街並みです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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