2024.10.28
スタッフブログ
まち並みと人となり

魅力的なまち並みの絶対条件は何だと思いますか?
それは同質で同様なものの集合であるということ。
昔の日本のまち並みが魅力的と感じるのは、何も昔の人が今よりも美的センスがあったからではなく、使える材料が木しかなかったから。
必然的にまち並みは統制され魅力的になったというのが持論です。
つまり色々と制約があったわけです。
今は作れるものの幅が自由になりすぎました。
お陰様で魅力的なまち並みは崩壊の一途を辿っている…かもしれません。
さて、本題ですが、これは人にもそのまんま言えることだ、ということをお伝えしたいです。
率直に言えばまち並みはチームスポーツだということです。
皆んなが同じ方向をむき、同じ思いで取り組んでいるチームは魅力的なですよね。
全国優勝を目指す強豪校であれ、みんなでワイワイしている弱勝負であれ。
でも皆んながバラバラの方向を向いているチームは魅力的ではありません。
和気藹々としたい人と、真剣に優勝目指している人が混じっていたら目も当てられません。
まち並みも一緒です。
ちなみに、景観法などでまち並みを揃えている地域もありますが、色指定などは本質からはそれてしまっているため、そのまち並みは全く魅力を感じませんね。
本質というのはそのまちの文化や気候です。
雨が多ければ軒は延び、風が強ければ防風壁がつきます。
オタクが集まればアニメ看板が増えるし、金持ちが集まればオシャレで高級なデザインになります。
ちなみに秋葉原は日本語看板がほとんどで青山通りは英語看板がほとんどです。笑
そういう本質的な部分からくる統一感というのが重要なわけですね。
ちなみにチームスポーツで言えば、本質的な部分(皆んなの目標や思い)がバラバラだけど、ユニフォームだけ揃えている状態。それが景観法の色指定だと思います。
人に置き換えたとき、どのようなまち並みが魅力的で、どのようなまち並みが魅力的でないのかがとても分かりやすいと思うのですが皆さんはどう思いますか?
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