設計の阿部です。

奈良市町家の古民家改修が完成に向けて最後の仕上げをすすめているところです。

格子の耐力壁を階段室とダイニングの間に入れました。耐震はもちろん、家の内側に光を取り入れるために採用したものです。以前は暗かったダイニングに、階段吹き抜けの窓からこの格子を通して光が入るようになりました。両サイドに家がぴっちりと建っており、採光をのぞめる方向が限られるのですが、いろいろ工夫をして、どうにかして光を家の中に取り入れることに苦心しています。家に太陽光を入れるということは、住まう人の精神衛生上とても大切です。

格子の耐力壁の右側は、玄関ホール間との引き違い戸です。玄関戸からの採光も逃さず取り入れます。

今回新たに2階に洗面とトイレを新設しました。トイレが面する外壁は隣家がぴっちりと建っているため、新たに換気扇がつけられません。

そこで、洗面台の下側にダクトを通して、道路側の外壁に換気扇を抜くことに。エアコンの室外機置場にも、苦心しました。町家ならではの設備面での工夫も必要でした。

11月23日、24日に完成見学会を実施いたします。その際にそういった苦心にも着目していただけると幸いです。

ご予約お待ちしております。

「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生、古民家リフォームの施工事例はこちら↓

施工事例を見る