HOME  >  ブログ  >  超高級住宅の貧相な街 | どんなに強い選手がいてもみんながバラバラでは弱いチームになる奈良の木の家工務店、輪和建設

2024.09.6

スタッフブログ

超高級住宅の貧相な街

輪和建設、大工の國分です。

最近、フランク•ロイド•ライトの建築を見にとある場所を訪れていたのですが、それはそれは超高級住宅街でびっくりしました 。

どの家もとんでもなく立派で大きく、デザインも飛び抜けていました。

 

しかし、一棟一棟を寄りで見ると凄いなーとなるのですが、少し引きで見たとたん、一気に冷めます。

というのも街並み全体としては、恐ろしいほどにバラバラだったのです。

コンクリートの打ちっぱなしからタイル調、トタンによる巨大な倉庫風のものからヨーロッパなもの、シンプルなボリュームのものから複雑なものまで。

 

皆んなが好き勝手作りたい様に作った街並みの極地がそこにはありました。

 

確かにお家一点を凝視したりすれば、魅力的なのかもしれませんが、やはり街を歩いたとき視界には色んな家が目に入りますし、その時に体感する空間がイマイチなのは勿体無い事だなと感じました。

 

やはり、建物一つの点だけを見て考えてしまうのではなく、街全体として面として見て考えることが大切だなと再認識できました。

 

街並みはチームスポーツ。チームのみんながバラバラな方向を向いていては弱いチームになってしまいます。

ちなみに、よく有名な建築物は自然の中にポツンと建っていますが(サヴォア邸しかり落水荘しかり)、あれは個人スポーツといったところでしょうか。

 

もちろん、どこの街も街並みが魅力的な必要はないですし、この様に自由に好き勝手建てられる地域もあって良いですが、現状、美しい街並みとして本やインターネットで取り上げられているのが、古い街並みばかりなのは寂しいところですね。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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