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2023.06.8

スタッフブログ

現場から

木の木目

 輪和建設の森下です。

最近、現場ではひたすら鉋がけを行なっています。主にキャットウォークのスノコや手すりの鉋がけをしていました。

 

輪和建設では構造材、化粧材などは吉野産の杉や檜を使っています。吉野杉なんかは全国的にも有名なものになります。

しかし、この杉、檜や他の樹種にも共通してくるのですが、吉野杉だからといって全ての材料が同じというわけではありません。

山の山頂の方で育ったのか、中腹で育ったのか、日がよく当たる場所かそうでないか、土質なんかも関係してきますが、一本として同じ木はありません。

そして更に、乾燥した木はそこから製材されて初めて家や家具などの材料として使えるようになります。この製材でも木目の見せ方は変わってきます。

 

↑板目

床板や羽目板(はめいた)など、板材として使われるものの多くは板目と呼ばれる木目が出ます。また、柱などの芯持ち材(木の中心を含んだ材料)も角材にした時は板目が出ます。

板目も細かく分けると色々あって、笹杢(ささもく)、鯖杢(さばもく)、中杢(なかもく)など他にも様々な木目があります。ここら辺は和室の竿縁天井(さおぶちてんじょう)や稲子天井(いなごてんじょう)などの少し特殊な作りで豪華にみせたいときにつかわれます。

↑柾目

板目の他に柾目というものがあります。これは製材する時のロスがかなり大きいですが、4面化粧の材料などに使われることがあります。

2面に柾目が出たものを二方柾、4面に出たものを四方柾または追い柾と言います。

↑二方柾の木口

 

↑四方柾の木口

 

木目は木の美しさや強さを表したものです。なんとなく使われている材料でもどういった木目があるかなど少し注意して見てみると家の見方も変わってくるんじゃないかなと思います。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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