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2023.04.26

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農家住宅の動線

中西春代です。

先日、知り合いの方のご紹介でタケノコ堀に行ってきました。

5人で行って収穫は上の通りです。

これを三家族で分けたのですが、いっきに食べきれずはずもなく保存食として処理をしました。

タケノコを細かく刻み甘辛く煮て冷凍保存。

あとは、ビン詰めです。

このような作業は、年に一度ですので我家はありきたりな家庭のキッチンでしますが、農家さんは土間キッチンを家庭用とは別に持っておられます。

おもちを年に何回も作ったり、かきもち・梅干し・ジャム・果樹酒・味噌・醤油・こんにゃく・お漬物を作ったり、山菜を保存したり、と作られる量も多く、それに伴い道具も大きいものがいります。また保存食の置き場も必要になり、そのための冷蔵庫や冷凍庫も必要となります。

これらの食材を持ち込んだり、出荷するためには車からの距離も大切です。

そして、作業中は靴を履いたままで行けるトイレもあると便利です。

靴を脱ぐとしても作業中の汚れを家に持ち込まないために土間の近くにトイレを作ります。

しかし、夜は土間近くまでトイレに行くのも遠くて寒いので寝室の近くにトイレを作ります。

そうなると一階だけで2~3か所のトイレを作るときもあります。

住まいが仕事場でもあるので贅沢ではないでしょう。

上の写真は木製外壁部分が土間キッチンで、その左の出窓のある部屋が家庭用のキッチンと繋がっています。車でキッチン前まで乗り入れ、裏に回ると農作物の干場に乗り入れることができます。

そして薪置き場にも繋がっています。

生活に密着した無駄のない動線で、時には重労働となる農業の身体の負担を無くしていく。

一日でも長く元気に現役で働いていただくための将来を見据えた動線です。

自然のリズムで自然からの恩恵を最大限に生かす生活。

豊かですね。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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