輪和建設の阿部です。
昨年リフォームさせていただきましたお家がカフェとしてオープンしましたので、行ってまいりました。
ご実家にあった思い出の漆の床板は店の中心に据えられ、カウンターとして蘇りました。そのほかにも柱や梁や床板などの古材を要所に再利用して、新しいものでは生み出せない、昔からあるような「ほっ」と落ち着く空間になっています。まわりも静かで今日は心地よい風も室内を通り抜けていました。
完成後にお客様が住まわれるお家に伺う時は、とても緊張します。設計する際に私が思い浮かべていた住まい方のイメージと、お客様の思い描いているそのイメージが一致していたかどうか、がわかるからです。
カフェはまるでずっと昔からそこにあったかのように、懐かしい雰囲気をまとっていました。お客様が持っておられたイメージは、私が思っていた以上に暮らしに溶け込むような、気軽に立ち寄って長居できるような、温かな空間でした。とても嬉しく、そして勉強になった訪問でした。