2023.01.25
スタッフブログ
鑿箱の完成
こんにちは!
中島です。
以前から作っていた鑿箱が完成しました。
材料は古材の欅です。
こちらはオイルを入れる前です。
仕上げにはミツロウオイルを使いました。
欅はオイルを塗ると特有の木目がとても綺麗に浮かび上がります。
欅が古くから日本人に愛されている理由がよく分かる魅力的な木目です。
中も細工をして、11本の鑿を並べられるようにしてあります。
革製の鑿巻きだと鑿のサイズがわからなくなりがちですが、順番に並んでいると使いたい鑿が一目でわかり、スムーズな作業ができると思います。
まだ使い勝手がわからないので、中の細工は剥がせる両面テープで仮にしてあり、使い勝手が悪ければまた変えようと思っています。
箱は欅で作り、中の細工はあえて杉にしてみました。
理由は2点あり、1つは杉の柔らかさです。手触りの柔らかさであったり、衝撃の緩和を期待して用いました。
2点目は杉の優れた調湿性です。杉は優れた調湿性がある事でよく知られ、押し入れなどには杉板貼りを用いることが多くあります。
近年の研究では優れた調湿性だけでなく、その他人体に有害な物質を吸着してくれる効果もあると言われていたりもします。無垢材を用いた家が落ち着く1つの要因なのかもしれませんね。
そんな優れた調湿性、吸着力と杉特有の柔らかさで大切な鑿を衝撃と錆から守ってくれる事を期待します。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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