2022.10.2
スタッフブログ
蟻組接ぎの鑿箱
こんにには!
中島です。
休みを使って鑿箱を作っています。
少し変わったものを作りたくて、蟻組接ぎで作ってみる事にしました。
今回は蟻組の中でもデザイン性の高い天秤差しにチャレンジです。
蟻と蟻の間隔が狭く、間にできる三角形が天秤の鎖に見えることから天秤差しと言われるそうです。
デザイン性は高いですが、その分加工難度も上がります。
雄側の狭い所は手鋸で決めないと僕の鑿では加工できないので一発思い切りよくいきました。
逆に雌側は折らないように慎重に少しずつ削り合わせます。
仮組みの写真です。
板厚+3mmで組手の加工はしてあるのでゴツゴツしたデザインです。ここから面を大きめにとって……
いい感じ!
天板と底板の溝を突いて……
カッコいい感じに仕上がってます。
あとは蓋と本体の2つに割って使いやすいように細工をして完成です。
蟻組は組手の中でも強度が高く、接着剤無しでもかなりの強度がありました。
水の入った500mlのペットボトルをのせても余裕です。
この強度で大切な鑿をしっかり守ってくれると期待しながら、細部を仕上げていきます。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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