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2019.04.21

スタッフブログ

持続可能な木造建築

輪和建設の阿部です。
先日「持続可能な省エネ・木造建築 普遍性のある地域に根ざした建築とは」というタイトルのセミナーに参加しました。
ドイツのミュンヘン工科大学の先生が講師で来られ、自身がこれまで手掛けられた事例を紹介くださいました。

ドイツの伝統的な田舎の風景は、木造の切妻屋根の農家住宅が連なっています。その風景にとけこむように建築物をデザインすることを大切にされていること、そして昔から採用されてきた木材はもちろん、その伝統工法や細工を大切にするという姿勢が印象的でした。

コスト面からCLTといった木材の新しい建材を多く導入されていました。コストや工期に重点を置いた選択で、木造という工法が後世にも残るように、誰にでも容易にわかる施工方法の確立にも配慮されているようです。一方で築600年の教会改修の事例では、この先600年保てるように合板は使用せずに無垢材を使用した、とのこと。新しい素材は長くは持たない、のだそうです。

事例の多くは倉庫やホール集合住宅といった大規模な木造建築物が多かったのですが、その佇まいは周囲の環境に溶け込み、なじむものでした。建物を長持ちさせるためには、構造的な強さはもちろんですが、周囲の環境に調和した外観として、人々の心にも溶け込むことが大切なのですね。