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2022.06.22

スタッフブログ

法隆寺クラウドファンディング

中西春代です。

 

私は、斑鳩町法隆寺北に住んでいます。

地名の通り、法隆寺の北にあり、自治会に入るともれなく太子講に入り、年に2回のお初穂料500円×2を法隆寺さんにお供えします。

それと引き換えに法隆寺の年間パスの参拝券、春のお会式の招待状を授けてくださいます。

地元の方は、法隆寺さん、中宮寺さん等、お寺をさん付けで呼ばれます。

年末に炊く黒豆は、ご近所の方に教わった中宮寺さんのレシピです。

秋のお祭りは、法隆寺の参道を5台のお神輿が担ぎ込まれて、東大門から南大門の間で、お神輿の担ぎあいがあります。

このように、お寺は鐘楼の鐘の音と共に生活の一部になっています。

年末に法隆寺の五重塔に落ちる夕日は格別に美しく一年が無事に過ぎていくことへの感謝で胸がいっぱいになります。

普段は意識することもないのですが、法隆寺さんに守っていただいたとの想いになるのが不思議です。

 

法隆寺地域の仏教建造物として世界遺産に登録されていますが、派手なことは好まれず、田舎の静かなお寺として存在感があると思います。

しかし、最近は南大門周辺の松の手入れも行き届かなく、松枯れの被害もあり、静かすぎる法隆寺さんは一体どうなってしまったのかと心配していました。

 

そんな時に、とうとうお寺の維持が限界になっていることを公表され「法隆寺1400年歴史遺産を未来へ」という呼びかけでクラウドファンディングを始められました。

目標の2,000万円は一日で達成され、本日は1億円を達成するのではないかとの勢いで支援が集まっています。

お寺の維持管理で呼びかけられたクラウドファンディングでしたが、目標額を多大に上回ったため、未指定文化財の修理にも使われるそうです。

あらためて、法隆寺さんの存在の大きさと、それを維持し守り抜いていくという個々の思いが終結した結果に感動しています。

そして、法隆寺近くの住宅地は、風致地区の指定を受けていますが、もっとお寺の仕様に合わせた規制があってもいいのではないかと個人的に思っています。

 

クラウドファンディングは7/29までです。

皆様のご支援もよろしくお願いいたします。

 

※写真は、奈良県観光公式サイトのなら旅ネットよりお借りしました。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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