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2021.05.26

社長ブログ

デッキの木

木製のデッキですが、部分的に腐朽しています。

造ってから20年ほど経っているそうですが、全体的

にはまだきれいな状態です。

レッドウッドという木が使われています。

私は使ったことがありませんが、対候性のある木です。

 

 

木と木の接合部だけが腐ってきています。

造った大工さんにしてみれば柱を欠き込んだり、斜め

にカットして丁寧な仕事をしているのですが、雨に濡

れるところなのでそこに水が残ってしまって腐朽の原

因になっています。

デッキや濡れ縁は板に隙間を取っていますが、これは

水切りをよくするためです。

丁寧な仕事よりも隙間を開けて造った方がよかったん

ですね。

木は特に切り口、木口から水を吸いますから。

 

 

この大和塀も同じです。

ブロックと土台の間に水がいつまでも残るので土台と柱の

根元が傷んでしまいます。

パッキンなどを使って隙間を設けてあげると長持ちします。

 

外部、雨のかかるところではどんなことをしても木です

から、樹脂のように長持ちはしません。

対候性のある木を選ぶ、防腐塗装をする、または注入材

を使うということが前提ですが造り方も工夫が必要です。

工夫してやれば木も結構長持ちします。