2024.07.14
社長ブログ
プレカットと墨付け・手刻み

大工さんが加工場で新築の家の墨付けをしています。
当社は今も新築の家はプレカットではなく大工さんの
墨付け・手刻みで加工しています。
今でも墨付け・手刻みをしている工務店は少ないと
思います。
先日施主さんにも見ていただきました。
そこで施主さんに「プレカットと手刻みはどう違うのか」
と聞かれました。
刻み出せばプレカットも手刻みもあまり変わりは
ありません。
ノミやカンナも使いますが、普通に角のみ、ルーター、
ほぞ取りなどの機械は使います。
鉄砲曲がりと言われる丸太など機械を通らない木材は
プレカット工場でも大工さんが加工していますが、
加工自体は機械に頼っています。
何が違うのかというと
墨付けでしょうね。
プレカット工場では定尺の木材が機械の上を移動して
いくだけで自動的に加工してくれますから墨付けという
工程はありません。
大工さんが杢目や木の癖、反りなどを見ながら、化粧に
なるところは木を選びながら墨を付けるところが違うと
いうことです。
当社はプレカットはしないので詳しいことはわかりま
せんが、プレカットの場合は定尺の木材、ほぼ3m、4m
の木材を使うそうです。
しかし構造によっては5m、6mの木材が欲しいことも
あります。
細かく継ぎ足すよりは一本の木を使った方が丈夫にも
なるので長尺の木材を使うことがあります。
どうして定尺の木材を使うかというと木材は基本的に
4mに玉切りされて山から切り出されるので、4mを超
える木材は高くなります。
4mが5mになると単純に単価は1.25倍にならず2倍
近くなります。
なのでできる限り定尺で済ませたいのです。
同じ継手でも台持ち継ぎもあれば追っかけ大栓といった
継手もあります。
そのような継ぎ手の使い分けもします。
大工さんが刻みをしている間に現場では基礎工事が進んでいます。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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