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2020.10.17

社長ブログ

日本の家 してはいけないこと

日本建築の禁忌

日本の家では「してはいけない」と言われること

があります。

例えば「敷居を踏んではいけない」

「畳のヘリは踏むな」といったことはお聞きに

なったことがあると思います。

真偽のほどは判りませんが・・・

昔の武家屋敷などでは床下から攻撃されることも

あって敷居や畳のヘリを踏むとそこに影ができて

どこにいるかが分かってしまい、床下から「刀で

・・・・」といったこともあったからといわれます。

敷居を踏むことは構造的に家に良くないとも言われ

ますが。

 

次に家、特に和室の造作について

「床差」と言われるものがあります。

和室の天井が竿縁天井の時、竿が床の間と直角に

取り付けられた天井を「床差天井」といって不吉

とされ施工は避けられてきました。

嘘か本当か知りませんが、床の間側にはお殿様が

座ります。

もし反対側から弓矢で攻撃されたとき竿が引っか

かるように竿を横に向けていると教えてくれた人

がいます。

しかし、これも竿縁ではなく底目天井にすれば

天井板の向きは変えることはできます。

 

この「床差」は天井だけではなく畳の敷き方にも

あります。

床の間に向かって畳を長手に敷かず、直行させると

床の間にヘリが刺さるようになります。

これも「床差」です。

しかし、畳の場合、主に出入りするところの畳は

畳の目が引っかからないように横向きに敷くという

作法もあります。

畳が傷みにくいようにそうするのですが、この辺り

は畳屋さんと相談です。

 

しかし、現代ではこのような本格的な和室もなくな

りつつあり知らない人もいるかもしれません。

また、設計やデザインが優先されてしまっているこ

ともあるかもしれません。

「逆柱」というのもあります。

自然に木が生えている時とは根元と先が反対に建てられ

ている柱のことです。

これも不吉とされ、墓標の木は逆柱になっています。

ある記事に掲載されていましたが、日光東照宮の陽明門

に使われている12本の柱のうち1本は逆柱になっているそ

うです。

「完成は崩壊の始まり」といって「未完成」にしておく

ことで災いを避けるという信心からだそうです。

 

そういえば、昔は住宅も完成させない部分がありました。

床の間の落とし掛けの裏側の壁です。

この部分は「左官の仕上げをしない」土壁のままになって

いる家があったはずです。

古民家のような昔ながらの家にお住まいの方は一度確かめ

てみてください。

仕上げてないかもしれません。

決して忘れたわけでも手抜きをしたわけでもありませんので。