2018.02.2
社長ブログ
森林の活用
日本の森林の約58%が私有林です。
奈良で有名な吉野の山林もほとんどが私有林であの広大な山を数名の方
が所有しているそうです。
またこの人たちは他府県の方です。
山林を取得するのは譲渡や相続が多く、あまり売買はされていません。
林業を専門にする人でも木材販売で生計を立てている人はわずか5%と
言います。
木材を販売するとしても育成に時間と手間がかかります。
「枝打ち」「除伐」「間伐」をしなければなりません。
出荷されている吉野材はすべて間伐材です。
杉の人工林の場合、50年生での販売収入を試算すると143万円/ha
それにかかる経費は231万円/haとなるそうでこれでは大赤字です。
木は木材としてだけではなく、燃料としての役割もあります。
薪ストーブに使う薪や炭も燃料です。
また、林業による生産額の半分は木材以外の林産物が占めています。
理産物の中で8割を占めるのがきのこ類です。
きれいな沢があればワラビなども取れますし、植物以外にもカブトムシや
クワガタも貴重です。
何より森林には自然としての役割があります。
レジャーの対象にもなれば癒しの場としても考えられます。
日本の木を使うことでこれらがどれくらい活性化するかはわかりませんが、
もっと活用出来るように思うのは私だけではないと思います。
建築材料としては本当にいいものですから。
※一部 井上幸一氏のメルマガの抜粋です