2018.04.16
社長ブログ
日本の木と外国の木
日本の木と外国の木ではどんな違いがあるのか。
外国の木(輸入木材)は比較的長くて大きいものが採れます。
しかし、育ちがよすぎるものが多くそれだけに年輪が大きい
という特徴があります。
年輪が大きいと乾燥による変形が大きくなります。
日本の木は、山林国ゆえに山の斜面で育ちますから、長くて
(4mを超える木)大きな木は割高になります。
運び出すのが困難になるからです。
建てられている住宅でよく見かけるのが、柱は国産材、梁は
輸入材を使っている家が多いのはこのためだと思います。
国産材は、日本の気候風土の中で育っているので長持ちします。
外国産の木も腐食に強い木はありますが、湿気の多い日本の気候
風土では腐りやすくなります。
日本は戦後に森林復活のために植林を行いました。
しかし、輸入材によって需要が低迷し、密植状態の山がたくさん
あります。
当社が扱っている川上の木も間伐材です。
需要が低迷すると、山は荒れていきます。
林業では生活できないからです。
日本の住宅の66%が木造軸組み工法で建てられています。
どこの木材で家を作るかで日本の山は変わります。
写真は吉野川上の杉で天然乾燥させた木です。
赤身がきれいです。
機械乾燥の木はやや茶色に変色します。
香りも違います。